Dermatology・Plastic and Aesthetic Surgery
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プラセンタとは?


プラセンタとは胎盤のことです。胎盤とは母親の子宮内で胎児と母親をつなぎ、胎児を育てる臓器
です。胎児は胎盤を介して母親の血液から栄養をもらい成長します。この胎盤には豊富な栄養成分
・有効成分・活性成分が含まれています。プラセンタ療法とは、胎盤から抽出したエキスを治療や
美容に使用するもので、注射薬・内服薬・化粧品までを含みます。

プラセンタの歴史

最近にわかに脚光を浴びるようになったプラセンタですが、決して新しい治療法ではありません。
その歴史は古代ギリシャのヒポクラテスも治療に使っていたという記録が残っています。漢方薬の
長い歴史を持つ中国でも傷の治療薬として使われたり、秦の始皇帝も不老長寿の薬の一つとして
胎盤を使ったようです。

薬としての効用だけではなく、美容やアンチエイジング効果も昔から知られていました。
エジプトの女王クレオパトラがプラセンタで美貌と若さを保っていたとか、フランスの王妃
マリー・アントワネットが若返りの薬として使っていたという話も残っています。

現代では冷蔵したヒト胎盤からエキスを抽出し、注射薬として精製した「ラエンネック」(1959年から
厚生省認可を得た)や、のちに同じようにつくられた「メルスモン」が認可されています。
この注射薬は肝硬変や肝機能障害、更年期障害、産後の乳汁分泌不全に使用する場合には
保険適応になりますが、美容目的の場合には自費治療になります。

現在、最近のプラセンタブームで化粧品や栄養補助食品・健康食品にも盛んにプラセンタが
使われるようになりました。それらは医師の処方箋がなくてもドラッグストアーや通信販売で
手に入り健康維持や美容に利用されています。それらは主にヒト由来のものではなく、豚や
牛(狂牛病の問題により豚が殆ど)から抽出したエキスが使われています。

プラセンタの多彩な効用

プラセンタには多彩な有効成分が含まれています(下表参照)。この中でも特に注目されているのは
数多く存在する成長因子の作用です。例えば肝細胞増殖因子により、肝硬変で繊維化した肝臓が
再生します。また肌が若々しくなるのは、コラーゲンやヒアルロン酸を産生する繊維芽細胞増殖因子
や、皮膚を増殖させる上皮細胞増殖因子があるからです。

プラセンタの有効成分
成分 詳細
アミノ酸 必須アミノ酸(ロイシン、バリン、スレオニン、メチオニン、トリプトファンなど)
の他、アラニン、グリシンなど十数種類のアミノ酸
ビタミン B1、B、B、B12、C、D、Eなど
ミネラル ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、鉄など
酵素 アルカリホスホスファターゼ、酸性ホスファターゼ・ヒアルロニターゼなど
核酸 DNA、RNA、及びその代謝物
サイトカイン インターロイキン(IL)1〜12、インターフェロン(IFN)-α・β・γ
腫瘍壊死因子(TNF-α)など
成長因子 肝細胞増殖因子、繊維芽細胞増殖因子、上皮細胞増殖因子など

他にも多種類の成長因子が体中のいろんな部位に作用し、さまざまな症状を改善しているといわれて
おり、他の有効成分と絡み合いプラセンタ特有の作用が生まれているようです。これまでに確認されて
いる作用を下表に示します。

プラセンタの薬理作用
作用 詳細
内分泌調整作用 ホルモンバランスを整える
自律神経調整作用 自律神経のバランスを整える
免疫賦活作用 微生物による病気に対する免疫力を高め、抵抗力をつける
抗酸化作用 活性酵素を除去し、生体内の酸化を防ぐ
基礎代謝向上作用 新陳代謝を活発にし、基礎代謝を高めて体内活性化を図る
肉体疲労の回復に著効
肝臓強化作用 肝細胞の増殖を促し、肝臓の機能を向上したり、アルコール等の
解毒作用を高める
創傷回復促進作用 外傷等、壊れた組織の修復を促す
美肌作用 繊維芽細胞や上皮細胞を増殖し、ヒアルロン・エラスチン・コラーゲンを
活性増殖させ、シミ・シワを改善する。美白、保湿作用

具体的な治療改善効果

更年期障害

ほてり、のぼせ、冷え、肩こり、疲労、不眠、イライラ、全身倦怠感といった更年期障害に対する
婦人科的治療のファーストチョイスは女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)投与ですが、
ホルモン投与に抵抗感のある患者さんや、できない患者さんにはプラセンタ療法もかなり効果が
あります。特に疲労の回復や肩こり改善には著名な効果があります。

疲労回復効果

上記に述べたように疲れがたまっている人程その効果がはっきりとわかります。たった一回の
注射でその効果がよくわかります。また不眠にも効果があり朝の目覚めが違います。お年寄り
にも副作用なく疲労回復効果が感じ取れると思います。

生理不順・月経困難の改善効果

プラセンタ自体にはホルモンは含まれていませんが、各種ホルモンの活性を高めたり、分泌を調整する
作用があるからです。女性ホルモン値も上昇させるため、急激な女性ホルモンの減少による更年期障害の
症状を改善したり、特有の自律神経失調症を改善すると思われます。

美肌効果

注射のみでもじわじわと効果は出てきますが、プラセンタ原液の美容液やパックと併用すると肌の調子が
全然違ってきます。ハリが出てシミ・くすみが薄くなり、若々しい美肌がよみがえってくるのです。
プラセンタは分子が小さいので皮膚からよく浸透していきます。

またシミやくすみは、皮膚の新陳代謝が悪くなり、古くなった角質がはがれ落ちなくなって起こるものです。
プラセンタには上皮細胞増殖作用があり、皮膚細胞のDNA合成を促進させ、皮膚細胞の再生を早くし
古くなった角質をはがし、貯留したメラニン色素を排出してくれるのです。

シワやたるみは表皮の下の真皮という繊維組織が衰えることで起こります。肌の弾力やハリをつくる
コラーゲンやエラスチン、保湿成分のヒアルロン酸は繊維芽細胞によってつくられます。プラセンタは
この繊維芽細胞を活性化し、増殖する作用があります。

活性酸素を抑える抗酸化作用も美肌や美白に効果を発揮します。
シミやニキビ、そばかす、日焼けなどは紫外線の影響で産生される活性酸素が原因となっていますが、
これを抑えることによりそれらの病態を予防したり改善できるのです。

副作用

注射部位の疼痛、過敏症(発疹、発熱、掻痒感)、注射部位の硬結等があるが、もともと注射薬はヒト由来
の物であるため、他の化学薬品に比べ非常に発生頻度は低い。高齢者への投与も特に注意すべき点は
ないと考えられる。妊産婦や授乳婦への投与も催奇形性作用を含め、副作用や影響は報告されていない。
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